姜尚中『悩む力』

新書コーナーでよく見かけるなと思ってたところに、王様のブランチで取り上げられてて読んでみた

悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

星は★★★☆(3.5)かな


姜尚中さんと言えば在日とかナショナリズムとかのイメージが強かったけれど、こういう本も書くんだなぁ、とちょっと意外


別に突飛なことが書いてある訳ではないです。


漱石ウェーバーを中心に、生きるとは、愛とは、働くとはを説いてる。


いくつか心に残った言葉を…

  • 『青春とは無垢なまでにものごとの意味を問うこと』
  • 『自我というものは他者との相互承認の産物』
  • 『承認してもらうためには自分を他者に対して投げ出す必要がある』


あと、高校で散々向き合った漱石が題材だったから、こんなに親近感もてたのかも。


漱石の小説の題材となる苦悩…お金や愛・家族、人間関係の悩み、現代に生きる孤独感、などは今の時代に通ずるものが多い。


久しぶりに漱石読もうかな


最後に漱石の言葉

『自由と独立と己れとに充ちた現代に生まれた我々は其犠牲としてみんな此淋しみを味わなくてはならないでしょう』