彗星物語

箱根のお伴に持っていった宮本輝の小説『彗星物語

彗星物語 (文春文庫)

彗星物語 (文春文庫)

買う前にアマゾンで評価を確認したら、
10人以上がコメント投稿してるのに★★★★★(星5つ!)


読みながら、泣いて、笑って…
評判どおりのとっても素敵な小説でした。


時代は1980年代という事で、ちょっと価値観の違いは感じましたが、
関西の大家族のやさしい話。


お母さん、お父さん、長男、長女、次女、次男、おじいちゃん、犬一匹の家に、
お父さんの妹が離婚して子供4人連れて戻ってくる。


と、そこにお父さんが口約束してしまった、ハンガリーの青年が留学しに来る。
ハンガリーの青年は、共産主義圏からの来日という設定。)


異文化との摩擦、親子のいさかい、離婚して傷を負う子供達、
いろんな生き方、考え方があって、ぶつかりながらも一緒に暮らしてる
12人と1匹の葛藤が描かれた話です。


核家族化が進んでますが、こういう大家族もいいもんだなぁと思ってしまった。


また、子供ができたら読み返したい本です。