韓国の社会起業家(2)-we can center-

韓国の社会起業家ふたつめは
MBAホルダーをトップに障害者がクッキーを生産販売しているwe can centerにしました。


we can centerには37人の障害者を含む48人の従業員がおり、ひとりあたりの平均売上は86万ウォン、2005年の年間売上は5億ウォンだ。


ほとんどの障害者就業所のひとりあたり売上が10〜20万ウォンであることに比べるとかなり数値が高い。


過去3年間に平均21%の成長率を記録し、従業員の77%が精神遅滞障害者の企業がどうやって成長したのだろうか。

実は代表のチョさんはMBAホルダー。

we can center初期に彼女が失敗を繰り返して悟ったことは障害者の生産した商品だからといって店頭においてくれる所はないし、市場は冷ややかだということ。

結局市場価値がある商品でなければいけないということだ。


そのためにwe can centerが取った方策は大きく3つ。


ひとつは基本を押さえること。

良い品質の製品を作るため、専門の製菓企業からクッキーレシピや生産工程全般に対するコンサルティングを受けた。

更に企業財団や自治体からの基金を確保して専門的な衛生設備から多様なクッキー製造設備まで完璧なクッキー生産システムを持った。


2つめはwe can centerだけの競争力を持ったこと。

色素や添加物が一切使われてない小麦粉を使用し、安心して食べられる健康的なクッキーで、なおかつ機械生産ではなく全ての生産工程を手で直接作る誠意のこもったクッキーとして商品の競争力を確保した。


最後に絶えず積極的に販路開拓を行ったこと。

商品に対する自信があるからこそ小売店に堂々と提案ができ、2005年にはロッテマートにおかせてもらえた。


最近は有機農業の流通業者やコーヒーショップ、ネットショッピングなどから店に置きたいと声がかかるようになったという。


現在もwe can centerは現状に満足することなく、新製品の開発のため製菓製パン業の専門家を迎え入れたり、マーケティング強化のため社会起業家アカデミーに実務者を通わせるなど努力を続けている。


今度ロッテマートに行ったら、we can centerのクッキーを買ってこようと思います♪