韓国ポータル覇権争い激化

韓国インターネット業界では「2年の方式」というのがある。
2年に1つ、ヒット商品が誕生する、というもの。


97年ヤフーコリアがお目見えしてから、
99年〜00年にDaumのHanmailとカフェ、
2002年にNAVERの知識検索、
2004年のCyworld、が代表的。


これまで、これらのサービスが登場することで、ポータルサイトの順位が変わってきたから
2006年には何が来るのか?
今まさに各ポータルがしのぎを削ってる。


Daumは1位奪還に燃えていて、特に各社と提携を強めている感じ。
例えば、Pandora TVやdamoimなど専門動画コンテンツサイトと提携して、動画DBの確保に必死だし、UCC基盤の掲示板検索サービスや図書・ショッピング検索などなど、新しい検索エンジンの導入をしている。


ヤフーコリアは今月初めにホームページを一新。
初期画面から個人オーダーメード型ホームページを提供し始めた。


例えば、ログインさえすればマウスをクリックしないでかざすだけで新たに到着したメール、ブログの新しい記事、利用者が設定した地域の天気や株価情報などをすぐ提供されるサービス。

更に利用者の参加をふやすため 「e世界の記者」という制度を導入。
これはネチズンが自分のブログに記事を書いた時に画面下端の「e世界の記者に記事を登録」を選択すればヤフーニュースで他のネチズンがその記事を見られるようにするサービス。

また今月中旬からは YTNと提携してインターネットでリアルタイムニュースを提供中。
サービス1週間の間に1日30万名が見るほどに人気を呼んでいるそうな。



SKコミュニケーションズも「検索」分野で NHNに挑戦状を叩きつけた。


今月中旬にNAVERに引き続き国内 2番目の自社開発した検索エンジンを利用したサービスを始める。
サイワールドとネイトドットコムを連動させた使用者が主導する参加型検索サービスだ。
会社関係者は 「UCCで一番活性化した1800万人のサイワールド利用者を基盤に開発された検索サービス」「NAVERが独走する検索市場に波乱を巻き起こす」と自信満々だ。


王者NHNも黙っちゃいない。
最近ニュースサイト改編案を明らかにしたNAVERは、言論社(マスコミ各社)を引き入れて検索ポータル1位の座を守りに出た。
NAVERのニュースをクリックすれば該当する言論社のホームページで直接アクセスするようにして
言論社のページビューを高めるという戦略だ。


マスコミ各社には肯定的に受け入れられてはいるが、
NAVERのPVは中小のマスコミには負担が重く、手に負えないのではないかという懸念もある。
(以上、8月27日のニュースを参考に作成)


いずれにせよ、韓国の1位争いは激しく、そして面白い。
インターネットに慣れている韓国ネチズンに受け入れられるサービスを作るために、各社必死なのが伝わってくる。