「笑い」がビジネスを変える

久々に見た、NHKスペシャル
「”笑い”がビジネスを変える」というタイトルでした。


内容は、職場にユーモアが生まれると、
たくさんのアイデアが生まれる(社員から出て来る)という事例や、
笑い(一緒に笑うこと)が重要なコミュニケーションの手段になること、
「笑う力」が人を元気にすること、が具体例を通して挙げられていました。


私も働く場においても、人と人とのコミュニケーションにおいても、
共に「笑う」ことが非常に大事だと思います。

なぜなら、この番組で取り上げられたようなこと、
私もこれまで経験してきたから。


人とのコミュニケーションで笑いが大事なんだって思ったのは、
高校の時のモスバーガーでのバイトがきっかけ。


その時は、自分が笑うことの重要性に気づかされた。


ビジネスで「笑い」「ユーモア」がすごい力を発揮するんだって気づいたのは、
大学1年での楽天でのインターンの時。


私が当時いた部署(8人くらい)はオンラインショッピングのノウハウを蓄積し、
出店店舗に教えるところで、
収益をあげるというよりは、楽天市場の質を上げることがミッションで、
私が働き始めた時に、その部署のトップは読書家で勉強熱心なマジメな人でした。


もちろん、その人もユーモアのセンスはあった。
(彼の書く店舗向けのメルマガはとっても面白くて大人気だった。)


でも、職場に笑いはなかった。
仕事中に笑うなんて良くない、そういう雰囲気。(まぁ、ごく普通なんだろうけど)


働き始めて2ヶ月くらいの時、部署が事業部になり、
収益をあげることが求められるように変わった。
その時に部署のトップとして新しく入ってきたのは、元トップ営業マンな方。


そうしたら、みるみるうちに部署の空気が、がらっと変わった。


まず、笑いがたくさん起きた。
というのも、その人がめちゃくちゃ面白い人だったから、
どんなマジメな話をしても、ついつい笑いが起きてしまう。笑


次に、みんなが言いたい事を前にも増して、言える環境ができた。
あの人になら、言ってみよう。そう思える空気が生まれてきて、
今まで黙ってた人がよく話すようになった。

(特に、静かな人ほど、その人はたくさんちょっかいを出して、
 そういう人を話題の中心になるように仕向けるのが上手だった)


そして、私が一番驚いたのは、
これまで「もう辞めようかなー、つまんないなー」って毎日言ってた契約社員のお兄さんが、
その上司と一緒に働き始めて1ヶ月くらいで
「仕事がめちゃくちゃ面白くなった」と言ったこと。


その数ヶ月の劇的な変化といったら、
まるでビジネスのノウハウ本を読んでるかの如く、
組織がたった1人の登場によって、まさに改革されていった過程だった。


今思うと、「本当にあるんだなーこんなこと。」そういう感じ。笑



確かに、たくさん本を読んで、知識豊富な人も
そういう点で尊敬されて、一目置かれるから、組織をまとめる器ではあると思う。


でも、周りを笑わせる力、
みんなが楽しく仕事ができる環境を創る力、
そういう力がある人が組織に与える影響の強さはそれ以上だと思うし、
その人(とその笑い)を媒介にしたコミュニケーションによって組織がまとまる力は、
下手に高度な知識なんかより、ずっとすごい、と私は思う。