時を滲む朝(芥川賞受賞作)

今年の芥川賞は中国人がとったと聞いて気になってたので、楊逸の『時の滲む朝』を読んでみた。


中国の話がメインだし、読んでて表現に違和感を覚える部分も多々あったし、これが芥川賞か…とちょっとショック。


芥川賞の書評に今年はあまり良い作品がなかったとはあったけど、他の候補はこの作品にかなわなかったのかな…


中国社会の激しい変化や、そこに生きた主人公達の人生観を感じられる内容ではあったけれど、これが今の日本人に響く主題なのかはかなり疑問。


ただ、この登場人物たちの価値観や生活観と自分とのギャップは、まさにいま中国で一緒に働く同僚たちとの間に感じるものと同質。


生きてきた社会背景がこんなにも違うんだなぁ


事実として受け止められても、その感覚までは理解できないかも


人生観に与える社会の影響は大きいね