2007年10大ヒット商品


他国を知るために、一年間のヒット商品を読み解くのは
なかなか有効な方法ではないかなと思う。


昨日、韓国のサムソン経済研究所から2007年韓国10大ヒット商品が発表されました。


ただ『商品』と言っても、購買できる商品だけではなく
利用するサービスや活躍した人物も含めている点で
日本では日経トレンディなどのランキングに近いかも。


気になる2007年のランキングは以下の通り

  1. UCC(User Created Contents)
  2. チャイナファンド
  3. 国家代表ティーンスター
  4. 史劇
  5. 総合資産管理口座(CMA)
  6. 無限挑戦(テレビ番組)
  7. とうもろこし茶
  8. ワンダーガールズ(アイドルグループ)
  9. BBクリーム
  10. ワイン


いくつか解説。


1位の「UCC」は日本でいう「CGM」ですね。
これは、インターネット社会の韓国ならでは。


単に動画共有サイトが流行ったというのではなく、
面白い芸人や実力のある歌手たちがその場を登竜門としてドンドン出てくる仕組みが出来てきたことや
大統領選挙など様々な政治や経済イシューについても社会的な影響力が増していることを表しています。


3位の「国家代表ティーンスター」というのは、
フィギュアスケートで真央ちゃんのライバルとして有名なキムヨナと
水泳で金メダルを取った男の子のことみたいです。


7位の「とうもろこし茶」というのは、
日本では見たこと無いですが韓国ではかなりポピュラーなお茶。
香ばしくてサッパリしてます。


9月末に韓国へ行った時にコンビニでやったらとうもろこし茶が多いな
と思ったのですが、これを見て「なるほど」と納得でした。


8位の「ワンダーガールズ」は日本のモーニング娘。みたいなもんですね。

10位の「ワイン」
これは流行した原因は実は日本のマンガの「神の雫
神の雫(14) (モーニング KC)

このマンガで韓国人のワインに対する既存の価値観が大きく変わり、
ワイン嗜好者の急激な増加に伴い、輸入額も急激に増加。
2007年の1月〜10月までのワイン輸入総額は1.2億ドルにも達するそうです…


ちなみに、今年の韓国の消費キーワードは以下の4つだそうです

  1. 資産管理の先進化(チャイナファンド、CMA)
  2. ヘルス&ビューティー日常化(とうもろこし茶、BBクリーム、ワイン)
  3. 国家的な自負心の希求(国家代表ティーンスター、史劇)
  4. 自然な楽しさの追求(UCC、無限挑戦、ワンダーガールズ)


1と2と4は世界的な流れかなと思いましたが、
中でも3番はものすごく韓国っぽいなぁと思ってしまった。


いくらオリンピックとかサッカーとか国家的な行事が無かったとはいえ、
日本では例え真央ちゃんや高橋大輔くんがスケートで優勝しても
ここまで流行したりしないだろうし…


史劇の流行については、
いわゆる人間関係ドロドロ系の韓国ドラマではなくて、
過去のかっこいいリーダーに思いを馳せるというか、
(これは大統領選挙の影響もあるのでしょうが)
そういう傾向にあったことが特筆すべきことですね。


来年あたりに日本に上陸することはまちがいないです。
リーダー不在な日本でも第二次韓流ドラマブームがあるかも?ですね。笑