どうして韓国でGoogleがふるわないのか

韓国では珍しく(?)、Google賛美&NEVERやDaum批判論ですね。
なるほど。そういう事情があったのか、という事で真面目に読みました。

簡単にまとめると、その理由は

  1. ハングルのウェブページが少ないため、Google検索エンジンで欲しい情報が探しにくい
  2. NAVERやDaumといった主要ポータルが自社サイト内でユーザーが生成したコンテンツを外部の検索エンジンから遮断したから

ですね。

最近、韓国のネット関連ニュースにもGoogleが登場する回数が増えてきた。
さて、今後どうなるんだろか…


JOINS 2/17の記事구글 검색 왜 한국에서 맥 못추나)

NAVERの広報チームは、Googleがこれまで韓国で成功しなかった理由は、ハングルウェプページが法外に少ないからだと述べた。現在オンライン上に存在するハングルウェプページが英語に比べて10分の1もないから、いくらGoogleの検索技術が立派だと言っても欲しい情報を捜しにくいという事だ。
だから韓国では検索ポータルが直接情報を生産・提供する役目まで担当しなければならない。
それでネイバーは知識Inという問答式の検索サービスも作り、動画、ブログ、百科事典など自社コンデンツを見せている。この統合検索方式は「クリック一回で答えがすぐ出るのを望む韓国人の性向ともよく合っている"とネイバー広報チーム課長は言った。


Googleで使うに値するハングル資料が見つからない理由はまだある。
自社コンデンツがGoogleで検索されないようにネイバーやDaumが阻んでおいたからだ。
こんな風に自分たちはウェプ検索で外部資料を提供しながら自社の資料はしっかり閉じこめておく矛盾のためネイバーとDaumは不公正だという是非に苦しんで来た。
ETRI主任研究員は法的問題はないが「独占的地位を利用して自由な競争を阻む」国内ポータルたちのやり方は道徳的批判を避けにくいと言った。
ポータルが自社コンデンツ使用権利を主張しても良いかはやっぱり疑問だ。
知識人やブログの実質的な内容を作り出す主体はポータルではなく個別利用者だからだ。


国内ポータルのこんな閉鎖性はGoogleの開かれた構造と対を成す。
Googleは創始期から固守して来た単純な検索ウィンドウ画面で始まる、検索技術だけで勝負する。
ウェブという宇宙を漂う約80億個のウェプページを検索して人気順序で見せてくれる。
使用者たちが1秒でも早く必要な情報を捜して、また広い宇宙に去るようにするのがGoogleの目標だ。


一方ネイバーやDuamみたいな国内ポータルは総合贈り物セットみたいなものだ。
検索はもちろん多様な機能を格好よく編集してスタート画面いっぱいに見せてくれる。
利用者たちは検索しに来て、ニュースも見てあらゆるブログにも遊びに行って、メールもチェックしながら、意識しないながらもポータル内に留まる。


ETRI主任研究員は「ポータルは元々関門という意味なのに国内の場合はブラックホールのように吸いこむ構造」と述べた。しかし利用者たちは道徳的論難と関係なく、オーダーメード型検索に高い忠誠度を見せているし、これは安定的な収益モデルにつながっている。ウェブ2.0 専門家のギム・テウさんは「思いきり遊び回ることができる遊び場みたいな国内ポータルの性格は、長期にわたって我が国の状況に最適化された形態なので、しばらく現在の輪郭が維持されるだろう」と見通した。しかし、ウェブは広くてウェプページの数は恐ろしく増えている。人々がいつまでネイバーだけ利用するだろうか。