オンラインゲーム考 -日本のゲームは韓国で売れるのか?-

さっき久々にJOB KOREA時代の同僚とチャットしてました。
彼にはいつも韓国のネット動向について、色々と解説してもらってます。


今日も話が色んなところへ飛びましたが、
大半はオンラインゲームについて話してました。


「"英雄伝説6"って日本のゲーム知ってる?」
っていわれたのがことの発端。


…はい、勿論知りません。
調べてみたらコレでした。
韓国語版はコチラ

創ってるのは日本ファルコム株式会社。
PC、PSPPS2、携帯など様々なジャンルでゲームを発表してるみたい。
最近韓国でもこのゲームがリリースされたらしい。


で、なんで聞いてきたかというと、
彼が以前に日本のゲームは優良なものが多いけど、
CD/DVD-ROMの形状だとすぐにコピーされて(ロックかけてもすぐ解除方法が出回る)、
日本のパッケージゲームは全然儲からない(例えば三国志とか)って話を
してたけど、今回のこのゲームのやり方はなかなか賢い!とのこと。


あ、ちなみにパッケージゲームというのは、
MMORPGとは違って、「1人で遊ぶゲーム」っていう意味合いが強いとのこと。
オフラインという意味でもなく、
ストーリーがあらかじめ決まっているという意味でもないとか。
(ここらへんやや理解不足…)


どうして賢いのかって言うと、時間あたりの課金制にしたから、だそうです。
CD/DVD-ROM形式だと先ほども述べたように、
コピーされるし、オンライン上にもソフトが出回ってしまう。


なので、パッケージゲームにも関わらず
サイトにログインして、時間あたり課金という方式で
販売(提供)してるというのがよく考えられてると褒めてました。
(人気はというと別に流行ってる訳でもなく、普通かなという程度らしい。)


確かに日本の「英雄伝説」は、DVD-ROMで販売してる模様。
きっと韓国のゲーマー対策に提供方式を変えたんだね。


引き続きオンラインゲーム話で、
韓国でリネージュ以来の人気っぷりというアメリカのブリザード社の
「WoW」こと「world of warcraft」に話が飛びました。
ホントこの会社のゲーム、すんごい人気みたいだね。
韓国いる時に「ブリザード社?何の会社?」って言ったらドン引きされたっけ。笑


で、韓国のゲームは質がそんなに良くないけど、
北米のゲーム(日本のパッケージゲームも)は質が高いものが多いよね、と。


韓国のゲームは質が低い(オープンしてから改善する部分も多い)から、
北米だと「クローズドベータ(特定の人のみ。無料)」の後すぐに「正式サービス(有料化)」するけど、
韓国だと「クローズドベータ」⇒「オープンベータ(誰でも無料)」⇒「正式サービス」というのが基本。


だから、韓国だと、オープンベータで無料でやれる期間があるのが当たり前なので、
オープンベータのないゲームなんてお話にならないんだとか。
やってみて確かめていないのに金払えるかって姿勢みたい。(笑。強気だなぁ、韓国)


つまり、
・無料の時はみんな一斉にやる。⇒サーバー増加(コスト大。収入なし)
・有料化になると30%くらい減少。⇒サーバー処理の必要性が出たり、コストがかさんでて破産することも。
という現象になるのが一般的みたい。


こういうオンラインゲームの特性から見てても、
ネット社会創生期のいまは、韓国みたいに「とりあえずやってみよう!」
とベータ版でガンガン攻めるのもありだろうけど、
質を伴ってないとどうなんだろねぇという議論に。


オンラインゲームですっかり韓国に攻められてる(?)日本ですが
完成度の高い日本のパッケージゲームが
オンラインの課金方式で韓国に食い込んでいくってのも可能性大かも、と思いました。