任天堂DS、韓国で100万台目前
韓国でも任天堂DSは大人気のようだ。
ある会社が1500名ほどを対象に
「クリスマスに一番欲しいものは?」
というアンケートをしたら50%近い人がNDSと答えたそうだ。
誰を対象にした調査なんだかわからないけど、
まぁそれ位の人気があるらしい。
発売1年内に80万台を突破し、
これまでに韓国で比較的に成功を収めた
2002年のPS2ですら初年に50万台だったことを考えると
かなりの成功と言えるだろう。
ただし、単純に喜べる話でもない。
第一にNDS本体の販売量(80万台)よりも
ソフトの販売量(50万個)が圧倒的に少ないという
日本ではありえない事態が起きている。
というのも、NDSのソフト用のコピーメディアが出回っていて、
ユーザーの多くが不正にコピーしてソフトを買わないからだ。
これは「韓国人のモラル」という任天堂だけでは解決できない大きな問題だ。
ふたつめに高い広告費用。
韓国でも日本で松嶋奈々子を起用したように
国民的俳優チャンドンゴンなどを起用した大がかりなCM攻撃をしかけている。
テレビ広告148億ウォンを含む300億ウォン以上のマーケティング費用を使っているそうだ。
任天堂コリアの2007年の売上台数目標が200万台だっただけに、
約半分の成果しかあがらなかったという結果になった。
個人的に思うことは、
日本でオンラインゲームがメインストリームになれないように、
韓国でコンソールゲームがメインストリームにはなれない、
ということ。
日本で韓国のオンラインゲーム会社が苦戦する理由と、
韓国で日本のコンソールゲーム会社が苦戦する理由には
日本と韓国の価値観、文化の違いという共通の問題が横たわっている。
2つの国が似ているようで異なるという事実。
頭でわかっていても、ビジネスにつなげるのはやっぱり難しい。